調剤薬局

投資回収の考え方

薬を取り出す男性医師

投資回収期間をどう考えますか?

初めて薬局を出店された時のことを思い出してください

処方元や医薬品卸や機器メーカーなど様々な方と折衝を繰り返し、
開店にかかる費用と運転資金を試算し、
見込める患者さんの数や利益を試算し、
金融機関からの融資や手元のお金と突き合わせ、

「きちんと運営が続けられるだろうか」
「患者さんは予想どおり来てくれるだろうか」
「借金は返していけるだろうか」

様々な考えを巡らせたことと思います。

ボランティアではありませんから、
健全な薬局運営を行う為には、安定した収益が必須です。

「開局したは良いが患者さんが来ない!」では
運営が立ち行かず、手許に借金だけが残ります。

ですから、安定した経営を行う為にも、
投資したお金がどれくらいで回収できるか、
ということはきっと誰しもが考えられたことと思います。

この投資回収にかかる期間は、
もちろん事業によって異なりますが、
社長の考え方や、お財布事情によってもかわるでしょうし、
立地と周辺状況、処方元などによっても変わってくるかもしれません。

あなたが薬局を出店するとすれば何年くらいで考えますか?

新規開局とM&A

「投資回収期間を何年で考えるかと言われても、
薬局が増えたことで出店できる余地は激減しているし、
医師でさえ開業しても儲からないことも多い近頃、何とも言えない」

と、いうのは実際のお客様の声です。

薬局を出店する際の投資回収期間について、
ハッキリとしたお考えを持たれている方もいらっしゃるでしょうし、
銀行や税理士から言われることに従っている方も。

新規開局であればこの通りですが、
既に安定した利益が見込める既存店の買収であればどうでしょうか?

例えば、

1,000万円/年の利益が見込める薬局を3,000万円で買収すれば、
投資回収期間は3年となります。

このように、M&Aを活用し買収を行うことが出来れば、
計画的で安全な店舗展開が行えると言えるでしょう。

M&Aの投資回収期間

とはいえ、M&Aはお相手のあるお話。

買手は安く買いたくても、売手は高く売りたいものです。
いくら良い薬局でも、投資回収期間が何十年ということであれば、
二年に一度改定のある薬局業界ではどうなるか先が読めませんし、
売手の意向を無視して安い金額を提示しても売ってもらえません。

ですから買手は、
自社がいくらまで出せるかという予算(最大金額)と
その予算内に収まる回収期間というものを明確にしたうえで、
売手の意向にどれだけ寄せられるか考えなければなりません。

さらに、調剤報酬改定を何度経験するかということも
頭に入れておくべきでしょう。

2014年4月の調剤報酬下では3年~5年という投資回収期間が
一般的であるというように言われており、
実際に多くの案件がそのレンジでご成約をしていました。

これがいわゆる「相場」というものですが、
案件によって実に様々であり、
実際に買手企業から提示がなければ分かりません。

それから二回の調剤報酬改定を経た現在の「相場」として
多くの買手が2~4年程の投資回収期間で考えるようになっています。
これはつまり、先ほどの例で挙げた1,000万円/年の
利益が見込める薬局が、現在は2,000万円で売買される可能性がある、
ということです。

その理由としては、皆さんもご存じの通り、
調剤報酬改定により薬局の収益が業界全体で下がっているためであり、
売手の薬局の収益が伸びているかどうかに関わらず、
売買される金額が下がっている傾向にあります。

そのため、
3年前に売っていた場合と3年間役員報酬を得てから今売った場合で、
売手社長がトータルで手に入れるお金が変わらなかったり、
むしろ下がっている、という事態が実際に起こっているのです。

まとめ

今後より一層薬局自体の収益が下がっていき、
多くの買手の投資回収期間が短くなっている今、
買いやすくなっていく一方で、買収のメリット自体が少なくなる。
(M&Aの価額が減少傾向にあり、買手が少なくなっていく)

買収を考えている方は、明確な予算と投資回収期間を考えること。
売却を考えている方は、調剤報酬改定毎に価額が下がり、
買手が減ることを理解すること。

が重要と言えるでしょう。

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