介護施設

非常時の備えについて考える

非常時に考えておくべきことはあるのか

今回は非常時の備えについて触れさせていただきます。

このように申し上げますのも、新型コロナウイルスの流行で不安な思いを抱えておられる方も多いのではないでしょうか。

私どもも予防対策はもちろん、今回のような非常時にお客様との接し方や勤務形態など改めて考えさせられております。

非常時を想定することの難しさ

先日、テレビ番組の中で元知事の方の

『在任時に自身もクルーズ船を誘致した経験があるが、当時船内で起こりうるリスクとして、ウイルス感染まで十分に想定していた者は少なかったのではないか』

という主旨の発言を耳にしました。

たしかにリスクマネジメントをする中で、
全ての事象に対してきめ細やかな対策案を準備するのはほぼ不可能です。

また、私自身が思い出すのは2011年の東日本大震災後の人々の関心事です。

当時私は製薬会社に勤務し、東京駅周辺エリアの医療機関にお邪魔しておりましたが、
震災後に多くの医療従事者の皆様が「帰宅困難者」発生時の対応について考えるようになられました。

同時に、都心で比較的地域医療や認知症対策などのニーズが低かった医療圏に、
その地域ならではの別の課題が潜在化していることにも気づかされたのです。

各事業者さまにとって異なる備え

備えといっても各事業者さまごとに地域や業態も異なるなかで、一概に特定の事象を取り上げたり定義付けすることはできません。

例えば「災害時の交通」に焦点を当てても、
とある事業者さまにとってのリスクは集落の孤立化かもしれませんし、
別の事業者さまにとっては交通網麻痺による従業員のみなさまの通勤困難を指すかもしれません。

われわれは決してリスクマネジメントの専門家ではございませんが、
全国の事業者さまとお話しをさせていただく機会がございますので、
もし日頃不安に感じておられるリスクなどがございましたら、一緒に共有させてください。

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