調剤薬局

経験談「私の調剤薬局M&Aジャーニー」~第三章~

薬を取り出す男性医師

父から後を継いだ二代目経営者のM&Aの話

第三章「経営の選択肢」

第一章では、父からの引き継ぎのない事業承継(https://www.cb-p.co.jp/column/7697/)、
そして第二章では、2代目としての薬局経営の苦悩とM&Aとの出会い(https://www.cb-p.co.jp/column/8099/)について書かせて頂きました。

 

私が経営をしない方が良いのでは?と思った私は、M&Aへの決断に至るまでに、経営の選択肢を考えていました。

父から事業承継した会社を、この激動の薬局業界の中でどうしたいのか。

自分自身、家族、職員、職員の家族、の会社に関わる人たちのそれぞれの人生…

 

会社の出口戦略として良く大きく3つあると考えられております。

①株式上場

②事業承継・M&A

③精算・廃業・倒産

上記3つについて、私は深く可能性を考えてみました。

①上場について

私の様な小企業薬局経営者が目指すにはあまりにも非現実的でした。
もし実現させるとするならば、上場大手企業へM&Aによって株式譲渡をすれば、
会社としては上場大手企業のグループ会社として、ある意味上場は出来るかもしれません。

譲渡後の私の様な経営者の立場は、退職以外にも継続して経営あるいは雇用を継続できる場合もあります。

ただ、私は上場を目指す考えは持ち合わせておらず①の選択肢はなくなりました。

②事業承継・M&Aについて

30代の私には、もちろん後継者はおりません。

M&Aには様々なストラクチャーがあります。事業譲渡や株式譲渡がその中でも多く検討されるものです。
薬局業界における事業譲渡は、所謂店舗の切り離しです。法人格はそのまま残り、譲渡後は残した店舗の経営を続けます。

次に株式譲渡ですが、これは法人格をそのまま残すかたちで、譲受企業のグループに入る事です。
株式を譲渡することで経営が譲受企業に移ります。

お相手企業が私の経営よりも、薬局のために、関わる職員、処方元の先生、患者さん、そして地域医療のためになるのであれば、将来的な選択肢になり得ると考えました。

③精算・廃業・倒産について

今後の薬局業界を見据えると、毎回調剤報酬の複雑化し、今までと同じ事をしていては継続することが難しい時代になっています。

となると、この選択を取らざるを得ない薬局も少なくないと思います。
また、薬局は処方元の動向に大きく影響を受けますので、余儀ない状況も考えられます。

まだ経営者として、薬局薬剤師としての経験も十分ではない私にとって、それは恐怖でした。

何が何でも③の選択肢はしたくありません。経営者なら誰でもそうだと思います。この選択肢はなくなりました。

 

会社の出口戦略として、私は②の選択肢を目指すことにしました。

それが、薬局に関わる全ての人がハッピーになれる選択肢だと信じることにしました。

 

この第3章を振り返ると、

経営の選択肢を考えるために、様々な書籍を読みました。

これまでの先人たちの知恵や経験は多くの学びがありました。

そして、いま自社が置かれている立場、激動の薬局業界をしっかりと捉え、
短期的に限らず、中長期的に薬局をどうしたいのか。どうなって欲しいのか。職員のためになるのか。

これを考えなければならない、経営者としての責任は非常に重く、重要であることを改めて痛感しました。

第四章に続く

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