介護施設

気軽な価値算定のご依頼から選択肢を見出された事例

  1. 介護・医療・福祉のM&AならCBパートナーズ
  2. M&A・事業譲渡コラム
  3. 気軽な価値算定のご依頼から選択肢を見出された事例

譲渡という選択肢までに誰もが抱く葛藤

いつもご覧いただきありがとうございます。

今回は、先日私に売却のご相談をくださったとある事業者さまの事例を紹介させていただきます。

まず、大前提として私どもに売却のご相談をいただくお客さまは、
例外なくみなさま悩みに悩まれた末にご相談をされるケースがほとんどです。

経営者さまが事業運営の分岐路に立ったとき、

・このまま継続するのか
・後継者を探されるのか
・場合によっては廃業や株式上場

このような選択肢が頭の中に浮かんでいらっしゃいます。
そんな選択肢の一つとして、M&Aによる第三者への譲渡が挙げられますがここに至るまでには多くの葛藤を抱えておられます。

早くご相談いただくメリット

先日のお客様も、お問い合わせいただいた時の悩ましい表情が印象的でした。

そのお客さまは70代の男性で、ご自身が代表を務め、奥様や息子さまと会社を家族経営しておられました。

ただ、ご夫婦の体力低下や近年の業績がふるわないことから行き詰まり疲弊した状況で、無料で価値算定を受けられるならと第三者の方に勧められようやく私どもにご相談いただいたという経緯でした。

ご夫婦がご相談を躊躇されていたのには理由があり、

①M&Aというのがよくわからず、自分たちや従業員がどうなるのか心配

②借入金があり、以前相談した金融機関からは買手が見つからないと言われた

以上のような懸念点がありました。

そこで、まず私どもが実施したのは代表ご夫妻へのヒアリングです。

ご自身や従業員の方がどのような環境を望むのか、どんな価値観を大事にされるのか、どういう生活をされたいのか……
1つ1つをお聞きすることでM&Aによってご夫妻の想いが十分叶えられることをお伝えできました。

次に、借入金については財務資料や固定資産の状況をもう一度精査することで十分カバーできる範囲であることも判明しました。

そして、実際にご夫妻の満足する条件で譲受したいという買手さまを探すこともできました。

まずは選択肢を増やすことの重要性

実は、このお客さまは結果的には譲渡をせずご家族で事業を継続するという選択をされたのですが、
その理由としては、

『自分たちの想像以上の条件を提示してくださった買手候補の方も現れたし、一方で、もう無理だと思っていたけど自分たちが事業を継続していける可能性にも気づくことができた。たくさん選択肢をもらった中から継続することを選びました。』

とのことでした。

M&Aのアドバイザーである私たちにとっては満足いただく形で譲渡されることがゴールに映るかもしれませんが、
今回のお客さまにとってはご相談前には想像もできなかった選択肢の中から、
ベストな道を選ばれたことが本当のゴールだったのではないでしょうか。

お客さまがご決断された後の晴れやかな笑顔は今でも鮮明に覚えています。

さて、このように一歩踏み出してご相談いただくことで、お客さまの選択肢を増やし、
微力ながら私どもがお役に立てることがあるかもしれません。
些細なことでも構いませんのでいつでもお問い合わせください。

譲渡に関する相談をする