北海道(札幌)における調剤薬局のM&A事例を解説

北海道には、少子高齢化や過疎化などが問題になりつつある地域もあります。

そんな中でも、札幌は調剤薬局の再編が進んでいる傾向があるため、M&Aを検討している方もいるのではないでしょうか。

この記事では、北海道の調剤薬局業界の状況や、北海道の調剤薬局が関係するM&Aの事例について解説いたします。



監修者画像
  • このページの監修者
  • ディレクター
    青木 祐二
  • 関東地区の調剤薬局事業を担当するM&Aディレクター。 座右の銘は「成功の反対は失敗ではなく、何もやらないこと」。

>プロフィール



北海道(札幌)の調剤薬局事情とは

北海道最大の都市・札幌は、北海道では日本全体における東京以上の存在感があります。

また、国内調剤薬局は中小事業者が多いという業界構造の中で、北海道でも薬価引き下げ及び経営者の高齢化を背景に、大手による中堅や中小調剤薬局の買収が進んでいます。

特に、札幌は調剤薬局首位の株式会社アインHD<9627>や、調剤薬局のM&Aに積極的な株式会社メディカルシステムネットワーク<4350>が本社を置いていることもあり、大手による調剤薬局のグループ化が進んでいる地域となっています。

北海道は大手チェーンによるM&Aが進んでいる

北海道は大手チェーンによるM&Aが進んでいる

北海道では、前述の通り大手による調剤薬局のM&Aが進んでいますが、その要因として①地域密着型の調剤薬局が多い、②過疎地域での売り案件が多い、という2点をあげることができます。

①地域密着型の調剤薬局が多い

札幌市の人口は197万人(2020年9月1日時点)ですが、北海道第二の都市・旭川市は33万人(2021年1月1日時点)です。

特に、北海道は、札幌市の規模が突出していることや各自治体の面積が広いこともあり、調剤薬局の多くは地域密着型です。

地域に調剤薬局が1軒しかないということも珍しくありません。

札幌市などでは病院前の門前薬局も存在しますが、少し都市部を離れると昔ながらの調剤薬局も多く、地域に根付いた経営がされています。

②過疎地域での売り案件が多い

北海道には、急速な過疎化が進む地域も多数存在します。

そのような過疎化が進む地域で長く経営が続いた調剤薬局は、経営者の高齢化問題に直面しています。

しかし、調剤薬局は地域の医療インフラを支える重要な存在です。
特に、地方では、経営者の高齢化が理由であっても簡単に廃業の決断はできません。

地域の医療インフラを支える調剤薬局を維持するために、過疎地域の調剤薬局の売却がなされるケースは少なくありません。

参考URL:
札幌市「人口統計」
旭川市「旭川市の世帯・人口」

M&Aの主な手法

M&Aの主な手法

M&Aの主な手法としては株式売却事業譲渡の2種類があります。
それぞれを解説します。

株式売却

企業が発行する全株式を取得することで、株主は企業の経営権を握ることができます。

株式の売却はM&Aを行う際に最も利用される手法です。

旧オーナーから新オーナーに株式を売却すると企業の経営権は新オーナーに移るため、簡単にM&A手続きを終えることができます。

事業譲渡

様々な事業を展開する企業において、調剤薬局事業など特定の事業のみを売却する場合は、事業譲渡という手法が採られます。

ただし、資産の切り分けなどの企業分割手続きが必要であり、株式売却に比べ手間のかかる手法です。

事業多角化が進む企業など、株式売却のみではM&Aが行うことの出来ない場合は事業譲渡の手続きが必要となります。

しかし、それ以外のケースでは、事業譲渡の利用はそれ程多くは見られません。

北海道(札幌)における調剤薬局のM&A成功事例

北海道(札幌)における調剤薬局のM&A成功事例

北海道(特に札幌)におけるM&Aの成功事例として下記の事例をご紹介いたします。

北海道(札幌)の調剤薬局のM&A成功事例①:株式会社ココカラファインによる有限会社フライトの株式取得

株式会社ココカラファイン<3098>は、2019年10月に調剤薬局5店舗を運営する、有限会社フライト(札幌市)の全株式を取得し、同社を子会社化しました。

株式会社ココカラファインは、前身がドラッグストアなため、調剤薬局事業の拡大に注力しており、有限会社フライトの買収を行いました。 これにより、北海道において調剤薬局事業の拡大が進むことになりました。

参考URL:
株式会社ココカラファイン「調剤薬局を展開する有限会社フライトの株式取得に関するお知らせ」

北海道(札幌)の調剤薬局のM&A成功事例②:ファーマライズHD株式会社による有限会社たかはしの株式取得

2013年4月、ファーマライズHD株式会社<2796>は、北海道釧路市内で調剤薬局3店舗を運営する有限会社たかはしの株式を取得し、子会社化を発表しました。

中堅調剤薬局のファーマライズHD株式会社は、本子会社化で釧路地域での拠点を得ることになりました。

また、有限会社たかはしの高橋社長はファーマライズHD株式会社の執行役員に就任し、同社の北海道地区での事業拡大を担当することになりました。

参考URL:
ファーマライズホールディングス株式会社「有限会社たかはしの株式取得(子会社化)に関するお知らせ」

北海道(札幌)の調剤薬局のM&A成功事例③:株式会社アインHDによる株式会社コム・メディカル及び有限会社ABCファーマシーの株式取得

札幌に本社を置く、調剤薬局最大手の株式会社アインHD<9627>は、2018年8月に新潟県に本社を置く株式会社コム・メディカル及び、有限会社ABCファーマシーの株式取得による子会社化を発表しました。

両社は、新潟県を中心に調剤薬局56店舗を展開しており、本買収により株式会社アインHDは北陸・関東地域での事業基盤強化を果たしました。

尚、本件は北海道から他地域に打って出た形のM&A事例となります。

参考URL:
株式会社アインホールディングス「株式会社コム・メディカル及び有限会社ABCファーマシーの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」

M&Aは専門家に相談するのがおすすめ

M&Aは専門家に相談するのがおすすめ

M&Aでは、最低限注意すべき部分は共通していますが、ケースバイケースの判断が求められる部分が多くなります。

よって、M&Aの検討を行う際は、経験豊富なM&Aの専門家に相談することがおすすめです。

M&A実現の可能性の有無から、実現までの期間や想定金額など、M&Aの実現に向け現実的な相談ができます。

事業承継などで調剤薬局のM&Aにご興味があれば、M&A仲介会社などの専門家に相談することをおすすめします。

まとめ

少子高齢化や過疎化など、日本における課題先進地域といえる北海道ですが、調剤薬局業界にも同様のことがいえます。

しかし、札幌市には調剤薬局のM&Aに積極的な株式会社アインHDや、株式会社メディカルシステムネットワークが本社を置いており、調剤薬局業界の再編が一足先に進む地域でもあります。

北海道の調剤薬局業界が今後どのように推移するのか、国内調剤薬局業界の行方を探る上でもその行方が注目されます。

もし、北海道での調剤薬局のM&Aを検討されているなら、CBパートナーズにお任せください。

調剤薬局業界のM&A成約件数の実績は日本No.1です。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

調剤薬局のM&Aに関する相談をする

調剤薬局業界のM&A概況を知る