高齢化社会の到来により、調剤薬局を経営する薬剤師の引退も進んでおり、調剤薬局のM&Aが多く行われています。
また調剤薬局は他の業界に比べ、中小事業者でもM&Aが行われるケースが多い状態にあります。

そこでこの記事では、調剤薬局/薬局のM&A・事業譲渡について、その流れや注意点などを解説いたします。

調剤薬局/薬局のM&Aとは

調剤薬局のイメージ

調剤薬局業界は中小事業者中心の業界構造であり、大手の売上シェアも全体で見るとそれ程高くありません。

しかし高齢化社会を迎え、調剤薬局の経営から引退する薬剤師も増えており、大手による調剤薬局のM&Aが増加しています。

調剤薬局/薬局のM&Aは主に下記3パターンがあります。

  • 大手企業による中堅以上の調剤薬局のM&A
  • 大手や中堅企業による中小調剤薬局のM&A
  • ドラッグストアによる調剤薬局のM&A

上記のうち「1.大手企業による中堅調剤薬局のM&A」は上場企業同士など、比較的大規模なM&Aとなります。調剤薬局/薬局は大手間の業界再編的なM&Aも時折発生する業界です。

次に「2.大手や中堅企業による中小調剤薬局のM&A」ですが、調剤薬局業界は大手でも中小規模の調剤薬局のM&Aに積極的な姿勢を有しています。

他業界では大手企業は中小規模の企業のM&Aは対象外のケースが多いため(テクノロジー系のM&Aを除く)、調剤薬局業界独特の特徴です。

また「3.ドラッグストアによる調剤薬局のM&A」について、ドラッグストアを展開する企業もサービス多角化を目的として、調剤薬局のM&Aを行っています。

調剤薬局/薬局のM&A の手続き・流れ

調剤薬局/薬局のM&Aが行われる際は、一般的には下記の流れで行われることが多くなります。
ただしM&Aのプロセスはケースバイケースの部分もあります。

  1. M&A専門家への相談
  2. 候補先の選定及び交渉(基本合意書締結後に③デューデリジェンスを行うケースもあり)
  3. デューデリジェンス(候補先の調査及び評価)
  4. 最終契約の締結
  5. 受け渡し

調剤薬局/薬局のM&Aは、一般的な民間企業同士のM&Aの流れと同様です。

前述したように中小規模の調剤薬局でも大手調剤薬局がM&Aを行うケースもあるため、特に売り手側は事業規模にかかわらずM&A専門家に相談することで、M&Aが実現する可能性が高まります。

調剤薬局業界は比較的多くのM&Aが行われていますが、他の業界に比べると他業種からの参入は比較的少なく(ドラッグストアを除く)、買い手が限られる傾向にあります。

よって買い手側・売り手側のいずれも有力なM&A専門家をパートナーとすることで、選択肢を広げて有利な形でM&Aを実現できる可能性があります。

調剤薬局/薬局のM&A の確認書類一覧

調剤薬局でチェックする人

調剤薬局/薬局のM&A を行う際に確認すべき代表的な書類は下記となります。

  • 決算書及び税務申告書
  • 月次残高試算表
  • 資金繰り表
  • 各種店舗明細(店舗別の損益明細含む)
  • 組織図
  • 従業員名簿
  • 固定資産台帳
  • 登記簿謄本
  • 会社定款
  • 会社案内、パンフレット
  • 代表者略歴

企業としての内容が分かる決算書や登記簿謄本などの書類に加え、店舗の状態が分かる店舗明細などの書類も確認することで、企業全体及び各店舗の状態を確認することになります。

また上記に加え、売り手側の中期事業計画書の提出が求められる場合もあります。

調剤薬局/薬局のM&A の注意点

調剤薬局のポイントのイメージ

調剤薬局/薬局のM&Aは商圏という観点及び、人材という観点への注意が必要です。

中小事業者であっても病院前の立地の店舗なら、M&A後も手堅い収益計上を見込めます。

よって店舗の立地条件から、顧客属性を見極める必要があります。
経営体制の変更に影響されず集客が見込める調剤薬局/薬局なら、買い手として手堅いM&Aとなる可能性が高いといえます。

また薬剤師の確保という面でもM&Aは活用できます。

業界的にはまだ薬剤師不足の状態であり、新規出店を行いたくとも人的リソース不足により断念せざるを得ないケースもあります。
多数の薬剤師が所属する調剤薬局/薬局のM&Aは、人材不足解消の有効な手段です。

よってM&A検討先に所属する薬剤師の数に対する注意も必要です。

M&A検討先に所属する薬剤師の数が過剰であっても、自社の店舗網を利用してその人材を有効活用できれば、事業の拡大が可能となります。

調剤薬局/薬局のM&A ならCBパートナーズへご相談ください

調剤薬局/薬局のM&Aは比較的多く行われています。

調剤薬局/薬局のM&Aを検討の際は、経験豊富なM&A会社をパートナーに選ぶことで、スムーズなM&Aが可能となります。

CBパートナーズは医療・介護・薬局業界に特化したM&A会社であり、調剤薬局/薬局の多くのM&A経験があります。よって候補先の紹介から、M&Aプロセスの実行まで柔軟な対応が可能です。

調剤薬局/薬局のM&Aを検討の際は、まずはCBパートナーズにお気軽にご相談ください。

まとめ

中小事業者の業界に占めるシェアが大きく、また経営者である薬剤師の引退も進む調剤薬局/薬局は、積極的にM&Aが行われている業界です。

中小事業者であってもM&A実現に至るケースの多い調剤薬局/薬局ですが、買い手企業が比較的限られる、という特徴もあります。

多くのM&Aが行われている中で有利な形でのM&Aを進めるために、調剤薬局/薬局のM&Aを検討の際は、経験豊富なM&A会社をパートナーとして進めることをおすすめします。

調剤薬局のM&Aに関する相談をする

調剤薬局業界のM&A概況を知る