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2回目開催を迎える「病院DXアワード2026」~医療DXが“前提”となる時代へ~

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はじめに

当社CBパートナーズと同グループのCBホールディングスが運営する医療・介護経営者向けニュースメディア「CBnews」では、病院のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に寄与する企業を表彰する「病院DXアワード」を主催しています。

本アワードは昨年に続き、今年で2回目の開催となります。

医療現場を取り巻く環境は、この1年で大きく変化しました。CBパートナーズでも昨年、医療DXをテーマとしたセミナーを開催しましたが、多くの医療関係者の皆さまから反響をいただき、DXへの関心の高まりを強く感じています。

実際、保険証の廃止に伴うマイナ保険証の普及をはじめ、電子カルテ情報の活用や医療機関間での情報連携の必要性が高まっています。また、大規模病院におけるサイバー攻撃の発生が相次いで報じられるなど、医療DXは利便性向上だけでなく、セキュリティや事業継続の観点からも避けて通れないテーマとなっています。

さらに、令和8年度診療報酬改定では、医療DXの推進を目的とした「電子的診療情報連携体制整備加算」が新設されるなど、制度面からもその流れは一層強まっています。

本コラムでは、医療DXの潮流が一層強まる中で開催される「病院DXアワード2026」について、その概要についてご紹介します。

「病院DXアワード」について

病院は他業界に比べDX化が遅れており、専門人材不足や予算確保が障壁となっています。このアワードでは、成功事例を発信し「改善できる課題へのモヤモヤ」を解消することで、DX製品・サービスの開発企業と病院の橋渡し役として機能し、病院側のDX化を推進することを目指します。

審査員には病院DXの最前線を走る有識者が選出され、企業の提案と病院のニーズを両立させる評価基準が期待されます。

病院DXアワード2026公式サイトはこちら

 

~「病院DXアワード2026」概要~

※エントリーはすでに締め切られています

  • 審査対象
    例)ロボット、医療機器、SaaS、インフラ、ハードウェア 等
  • 応募対象

    病院のDXに関する製品・サービス等を提供する企業で必須。

    ・エントリー時までに提供が開始されている製品・サービスであること
    ・病院への導入事例があること(実証実験や共同研究・開発も対象とする)

    ・受賞した場合、2026年3月10日(火)に開催する最終審査・表彰式への参加ができること(会場「メディカルジャパン大阪」)
    ・最終審査のプレゼンテーションには、導入事例病院もプレゼンテーションにご登壇いただくこと

  • 審査基準
    ・課題設定:医療業界や現場の課題をきちんと捉えているか
    ・現場視点:ユーザーの使用場面を想定された操作性があるか
    ・サポート体制:導入後のサポートが充実しているか
    ・技術視点:製品・サービスの先進性・独創性
    ・その他:上記以外でアピールポイントを記載した内容を評価
  • 最終審査・表彰式
    2026年3月10日(火)に行われる「メディカルジャパン大阪」内で開催
    >>>メディカルジャパン大阪の公式サイトはこちら

~審査の流れ~

一次審査では、審査員による評価に加え、各エントリー企業の製品・サービスを紹介するPR記事の閲覧数(PV数)を踏まえ、総合的に審査を行います。
優秀賞受賞企業は、2月17日開催の発表イベントにて発表されます。

>>>優秀賞受賞企業発表イベント 参加申込みはこちら

その後、選ばれた優秀賞企業は、3月10日開催の「メディカルジャパン大阪」会場にてプレゼンテーションを行い、来場者による投票と審査員による評価をもとに、最優秀賞が決定します。

▽エントリー企業一覧

以下の13社がエントリーしています。(企業:サービス)※順不同

  • OEC株式会社:製品・サービス:「ORCESS病院ポータル」
  • Contrea株式会社:製品・サービス:「MediOS」
  • セコム医療システム株式会社:製品・サービス:「セコムSMASH」
  • 株式会社Albatrus:製品・サービス:「Medcloud 紹介状クラウド」
  • 株式会社ispec:製品・サービス:「Sail AI」
  • ウィーメックス株式会社:製品・サービス:「リアルタイム遠隔医療システム」(Teladoc HEALTH)
  • 株式会社キーエンス:製品・サービス:「AI/ナビ搭載 業務自動化RPA RKシリーズ」
  • TOPPANエッジ株式会社:製品・サービス:「オントレイシス®」
  • 株式会社WorkVision:製品・サービス:「ARTERIA AXIAモバイルシステム」
  • 都築電気株式会社:製品・サービス:「D-VUE® Service」
  • ボイット株式会社:製品・サービス:「VOYT CONNECT」
  • NTT西日本株式会社:製品・サービス:「WinActor®」
  • リード株式会社:製品・サービス:「FASTMessage」

さいごに:今後ますます高まる、医療DXの重要性

医療DXは、もはや将来を見据えた取り組みではなく、「いま現場が直面している課題への対応策」として、その重要性が着実に高まっています。人材不足が深刻化する中で、医師・看護師・事務職のいずれもが慢性的な業務過多に直面しており、アナログな運用や属人化した業務が、現場の負担をさらに大きくしている状況が見受けられます。

こうした中、医療DXを巡っては、単に業務を効率化できているかどうかだけでなく、「DXにどのように向き合っているか」という姿勢そのものが、病院や企業の評価につながる局面に入りつつあります。制度対応や業務改善の結果に加え、将来を見据えた持続可能な医療提供体制を構築しようとしているかが、対外的にも意識され始めています。

一方で、DXに十分に着手できていない医療機関では、制度対応の遅れや業務負荷の増大、人材確保の難しさといった課題が重なり、現場の負担感が増しているケースも少なくありません。採用や他院・他職種との連携の場面においても、DXへの取り組み状況が意識される場面が徐々に増えてきています。

だからこそ重要となるのは、現場の実情や課題を丁寧に捉え、実装や運用まで見据えたDXを進めていくことです。理想論や一部業務にとどまる取り組みではなく、「現場で無理なく使われ、日々の業務が少しでも改善されるDX」が、今後ますます求められていくと考えられます。

「病院DXアワード」は、そうした現場起点の課題解決につながる製品・サービスを可視化し、病院が自院に合ったDXを検討するための実践的なヒントを提供する場になるのではないのでしょうか。

医療DXが特別な取り組みではなく、日常業務を支える選択肢の一つとして、現場に根付いていくことが期待されます。