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<介護・ご譲渡>事業設立4年目で選んだ“戦略的M&A”――大手介護法人へのグループインで描く次の成長

猪股 貴様

栃木県にて居宅介護支援事業所および訪問看護事業を運営されていた介護法人代表の猪股 貴様(以下、猪股様)は、事業設立から4年目を迎えたタイミングで、大手介護法人様へ介護事業の持分譲渡を行い、グループインをご決断されました。

現在は、同法人において業務執行責任者としてご勤務されています。
今回のインタビューでは、グループインを決断された背景や、譲渡後の変化、現在のご様子についてお話を伺いました。

譲渡企業

本社所在地

栃木県

業態

居宅介護支援事業所、訪問看護

譲渡理由

業界への不安等、後継者不在

ストラクチャ

持分譲渡

 

これまでのご経歴や介護業界に進まれたきっかけを教えてください

もともと子どもが好きで、大学では教育学部に進み、教員を目指していました。教員採用試験に挑戦しながら、2年ほど小学校で臨時職員として勤務した経験もあります。
ただ、臨時職員という立場の不安定さや、教員として働く同期たちの話を聞く中で、「この道を続けていくべきか」という迷いも生まれていました。

そんな中、県庁に勤めていた叔父から「とちぎ健康福祉協会(旧:栃木社会福祉事業団)の採用試験を受けてみてはどうか」と勧められました。試験に無事合格し採用され、障がいのある方が生活する施設で働くことになったのが、福祉の世界との出会いでした。

一方で、務めていた事業団の組織形態の変化をきっかけに、給与体系や勤務地の変更など、環境面で大きな変化がありました。中には不安から退職する同僚も多く、私自身も「このままでいいのだろうか」と立ち止まって考えるようになり、将来を見据えたとき教員の道に戻るよりも、これまでの経験を活かせる福祉分野、そして今後さらにニーズが高まっていく介護業界に携わっていこう、という思いが強くなっていったのを覚えています。

当時は福祉の現場で働いてはいたものの、特別な資格を持っていませんでしたから、まずは土台となる資格を取得しようと、社会福祉士を目指すことにしました。色々なアルバイトをしながら勉強を重ね、幸いにも一度で合格することができました。しかし、社会福祉士として介護業界で担える役割を調べてみると、選択肢は決して多くありませんでした。

そこで調べる中で見つけたのが、ケアマネジャーという仕事です。社会福祉士の資格と実務経験があれば受験でき、介護業界の中でも専門性が高く、利用者様やご家族の生活を支える重要な役割を担える点に大きな魅力を感じました。そこからすぐに資格を取得し、本格的にケアマネジャーとしてのキャリアを歩み始め、今年で17年目になります。

―ケアマネジャーの資格を取得後、自身で事業を立ち上げられたきっかけは何でしたか

ケアマネジャーとして経験を重ねる中で、努力しても評価や報酬に反映されにくいと感じることも多く、自分の裁量で仕事ができる環境を求めるようになっていきました。そこでまずは「自分のペースで働きたい」という思いで、居宅介護支援事業所を立ち上げたのがきっかけです。

独立から4年、運営状況も良好なタイミングで、なぜ譲渡を意識されるようになったのでしょうか

もともとは一人でやっていこうと思い立ち上げた会社でしたが、ありがたいことに少しずつ一緒に働いてくれる仲間が増え、ケアマネジャーの人数も増加しました。さらに訪問看護事業も立ち上げることができ、気がつけば当初の想像を超える規模へと事業を成長させることができました。

一方、事業の拡大とともに、経営に関する知識や法務・労務面への不安が大きくなり、「このままの体制で本当に大丈夫なのだろうか」と将来の不安を感じるようになっていきました。また、年齢や体力面でも仕事をいつまで続けられるのか考えたとき、あと10年、長くても15年くらいではないかと感じていました。

こうしたことが重なり、世代交代について意識し始めるようになったものの、事業を安心して引き継げるだけの信用や専門的な知識、スキルを備えた後継者は、社内にも身内にもいない状況でした。もし万が一、大きなトラブルが起きてしまえば、職員の生活を守れなくなってしまう。その責任を強く意識したとき、自分なりにいろいろ調べていく中で、「譲渡」という選択肢があることを初めて知りました。

では、CBパートナーズとの出会いと当社アドバイザーのサポート・対応についてはいかがでしたでしょうか

譲渡について考え始めたとき、まずは自分なりに情報収集をし、いくつかのM&A仲介会社に問い合わせをしました。その中の一社がCBパートナーズさんでした。実際に他社ともお会いして話をしましたが、勢いは感じるものの、具体的な条件や進め方といった詳細な部分になると、なかなか話が前に進まないと感じることがありました。

その点、CBパートナーズのアドバイザーの方は、譲渡の流れや考え方について一つひとつ丁寧に説明してくださり、とても分かりやすかったですね。譲渡先の候補についても提案に説得力、納得感がありましたし、事業の価値についても高く評価していただきました。

振り返ってみると、デューデリジェンス(DD)が想像以上に大変で、資料の準備や精神的に辛いと感じる場面も正直ありました。ただ、そうしたときにその都度助けていただき、とても心強かったです。細かな点までしっかりサポートしてくださり、終始、親身に寄り添っていただけたことが印象的に残っています。

また、アドバイザーの方からいただいた言葉の中で、今でも特に心に残っているものがあります。「今後さらに会社を成長させていくためには、“攻める”だけでなく、“守り”、つまりグループインによって経営基盤を固めるのも一つの選択肢ですよ」というアドバイスでした。この言葉が、最終的にグループインを決断する大きな後押しになったと思います。

これまでの事業人生を振り返ると、多くの良いご縁に恵まれてきましたが、もしあのときCBパートナーズさんに出会っていなければ、今の状況はなかったと思いますし、今回のアドバイザーさんとの出会いも、間違いなくその一つだと感じています。

譲渡をご決断されるにあたって、どのような点に悩まれましたか

M&Aについてはまったくの初心者でしたから、やはり不安を感じる場面は少なくありませんでした。特に悩んだのは、経営が変わることで、これまで大切にしてきた会社の良さが失われてしまうのではないか、という点です。職員一人ひとりのワークライフバランスや働き方を尊重してきたつもりだったので、そうした環境が譲渡後も守られるのかどうかは、最後まで悩んでいましたね。

それでも最終的に決断できたのは、自分自身の将来よりも、職員の雇用を守ることを何よりも最優先して考えたからです。これまで一緒に働いてきた仲間たちが安心して働き続けられる環境を残すことが、経営者としての責任だと思い、譲渡を決意しました。

ご譲渡を進める上で、特に大切にされていた条件は何でしたか

TOP面談は、合計3社と行いました。その中で重視していたのは、自社の弱い部分を補っていただきながら、強みを活かしたシナジーが生まれるか という点です。

また、事業同士の相性だけでなく、お相手の法人様が本当に自分のたちのことを大切に考えてくださっているか、こちらの強み・弱み、考え方をきちんと理解してくださっているかという点も重視していました。形式的な条件だけでなく、感覚や価値観が合うかどうかも、私にとっては非常に重要なポイントでしたね。

―その中で、グループインされた法人様を選ばれた決め手は何でしたか?

大手の介護法人様であることは、もちろん大きなポイントでした。経営基盤がしっかりした企業のグループに入ることで、職員にとっても将来への安心感につながると感じたからです。そうした点に加えて、お互いに掲げているビジョンが一致していたことも、最終的な決め手になりましたね。私自身、ずっと「宇都宮に恩返しをしたい」という強い思いを持っていました。グループイン先の法人様も同じ方向性で、宇都宮の地域包括ケアシステムの構築を目指していらっしゃったため、その考えに強く共感できたことは、とても大きかったですね。

さらに、お話を重ねていく中で、アットホームな雰囲気にも安心感を覚えました。大手企業でありながら、現場や人を大切にする姿勢が自然と伝わってきて、「このグループであれば安心して事業を託せる」と感じ決断しました。

グループインに対して、職員や関係者の皆さまからは、どのような反応がありましたか

職員については、最初はやはり不安を感じている様子もありました。ただ、グループインした後すぐに、先方のスタッフの方々が事務所に来てくださり、業務に関わっていただいていることもあって、今はみんな安心して働いてくれています。この間は、事務所でみんなでたこ焼きパーティーをしたりして、和やかな雰囲気で過ごせていて、良い意味で大きな変化はないと感じています。

また、地域からの反応も非常に良く、大手法人様のグループに入ったことで、ネームバリューによる信頼感を感じています。同じ業界の仲間や地域の皆様からも評価していただくことが増えましたね。

グループイン後、約2か月が立ちましたが、現在の率直なお気持ち、現在のご状況はいかがでしょうか

譲渡の手続きがすべて終わった直後は、正直なところ無心に近い状態で、あまり実感がありませんでした。ただ今は、肩の荷が下りて気持ち的にとても楽になったと感じています。「本当に良かった」という思いが強いですね。

グループイン後は、労務や法務、就業規則の整備など、これまで手が回りきっていなかった部分についても、一緒に進めていただいています。これまで大きなトラブルもなく運営してきましたが、このタイミングで自社の弱い部分を強化していけること、そして伴走して支えていただいていることに、とても感謝しています。

猪股様の今後のビジョンや、新たにチャレンジしてみたいことがあれば教えてください

事業を立ち上げてから、さまざまな方と出会いそして活動していく中で、やりたいことが増えてきたなと、最近感じています。

まずはグループインした今の環境を活かしながら、特に、人材育成や組織基盤の強化にしっかり取り組みたいです。そしてやはり宇都宮に貢献するために、これまで以上にさまざまなことに挑戦していきたいと考えています。グループインによってネームバリューや知名度が高まることで、地域との連携や支援の幅も広がりますから、地域に還元できることも増えていくのではないかと感じています。

一方で、人生はまだまだこれからだとも思っています。将来的には、介護事業に限らず、新しい分野へのチャレンジにも取り組んでみたいですね。M&Aを経験したことで視野も広がりましたし、タイミングが合えば、また何か新しい事業を立ち上げることがあるかもしれません。そのためにも、まずは何より健康が一番だと考えています。仕事を始めてから体力づくりのためにジムに通い続けているのですが、今後もその習慣は大切にしていきたいですね。健康面もしっかり整えながら、前向きに頑張っていきたいと思っています。

では、さいごに事業の承継や譲渡を検討している方に向けて、伝えたいアドバイスやメッセージをお願いいたします

今後、介護業界はますます厳しい環境になっていくと感じています。人材不足の問題や財源の制約など、一事業者だけで抱えきれない課題は今後さらに増えていくのではないでしょうか。そうした背景からもM&Aは、これからますます身近な話題になっていくと感じています。私自身、今回の選択を振り返ってみても、この形でグループインできたことは本当に良かったと感じています。特に、小規模な事業者にとっては、今後、単独で生き残っていくことがより難しくなっていく中で、協同化や大規模化は一つの現実的な選択肢になると思います。

私と同じような悩みや不安を抱えている方も、きっと多いはずです。最初から一人で抱え込まず、まずは気軽に相談してみることが大切だと思います。相談することで、これまで見えていなかった選択肢が見え、道が開けてくることもある。今回の経験を通じて、私自身強く実感しました。

 

 

 

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